海野美盛(読み)ウンノ ヨシノリ

20世紀日本人名事典 「海野美盛」の解説

海野 美盛(2代目)
ウンノ ヨシノリ

明治・大正期の彫金家 東京美術学校教授



生年
元治1年11月(1864年)

没年
大正8(1919)年9月22日

出生地
江戸・下谷池之端茅町

本名
海野 子之吉(ウンノ ネノキチ)

別名
号=起草軒,宝竜斎,鉄骨道人,海野道人

経歴
水戸派の彫金工・初代海野美盛の弟子海野盛寿の子。幼少より家業を父やおじ勝珉に学ぶ。絵画酒井道一河鍋暁斎、今尾景年に学ぶ。のち2代目美盛を襲名し、明治31年東京美術学校教授となる。33年と43年に英仏に外遊。鋳金を土台とした丸彫の人物動物が得意で、代表作に「流鏑馬銀製置物」「加茂競馬置物」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「海野美盛」の解説

海野美盛(2代) うんの-よしもり

1864-1919 明治-大正時代の彫金家。
元治(げんじ)元年11月生まれ。初代海野美盛の弟子である父海野盛寿(もりとし)に彫金を,酒井道一,河鍋(かわなべ)暁斎らに絵をまなぶ。明治27年シカゴ博覧会で銅賞。31年東京美術学校(現東京芸大)教授。2代美盛を名のった。大正8年9月22日死去。56歳。江戸出身。本名は子之吉。代表作に「流鏑馬(やぶさめ)銀製置物」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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