酒井道一(読み)サカイ ドウイツ

20世紀日本人名事典 「酒井道一」の解説

酒井 道一
サカイ ドウイツ

明治期の日本画家



生年
弘化2年12月21日(1846年)

没年
大正2(1913)年2月11日

出生地
江戸・下谷根岸(台東区)

本名
酒井 箕之助

経歴
父と祖父琳派を学び、抱一(4世)を継ぎ、また酒井鶯一の養子となり酒井姓を継いだ。明治10年内国勧業博に、15年内国絵画共進会に出品し、17年の同会では「末の松山歌意」「草花」で褒状を受ける。26年シカゴ万博に二枚折屏風を出品。また25年明治天皇の銀婚式に際し、杉谷雪樵として四季花卉屏風を揮毫、34年の日本美術協会出品作「秋野鶉の図」は御用品となった。日本美術協会、帝国絵画協会会員もつとめ、琳派の伝統をよく継いで花鳥画を得意とした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「酒井道一」の解説

酒井道一 さかい-どういつ

1846*-1913 明治時代の日本画家。
弘化(こうか)2年12月21日生まれ。山本素堂次男鈴木其一(きいつ)に琳派(りんぱ)の画法をまなぶ。酒井抱一(ほういつ)の画風に傾倒し,酒井鶯一(おういつ)の養子となり,雨華庵4代をついだ。日本美術協会,帝国絵画協会の会員。大正2年2月11日死去。69歳。江戸出身。名は顕真。号は光阿

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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