海釜(読み)かいふ

最新 地学事典 「海釜」の解説

かいふ
海釜

caldron

海底にある長径1km以上の顕著な凹地瀬戸内海など潮流の卓越する海域に特徴的に発達。海底が潮流により深く侵食されて生じる。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 小原

百科事典マイペディア 「海釜」の意味・わかりやすい解説

海釜【かいふ】

円形・楕円形または三日月形の海底の小凹地。潮流の激しい海峡付近に多く,潮流により海底が浸食されたり砂泥の堆積が妨げられて形成。海峡の最狭部の両側にある場合,海峡に沿って細長い場合,島の先端に三日月形になる場合がある。瀬戸内海の海峡・瀬戸には海釜が多く,ここからゾウ化石が多産するのは潮流による化石層の浸食と礫(れき)の集積の結果である。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の海釜の言及

【海峡】より

…瀬戸内海では灘と灘を結ぶ狭い海峡が多く,関門海峡で7.5ノット,来島海峡8ノット,明石海峡6ノット,鳴門海峡では海面に落差を生じて10ノットにも達する潮流がおこり,渦潮ができるほどである。潮流は海底にも強い流れをおこすため,海底の浸食や堆積物の移動がさかんであり,その結果海釜(かいふ)と呼ばれるくぼみがみられるのが一般である。瀬戸内海の海峡は,陸地が海に沈み谷や低地に海水が浸入して埋積された谷筋にあたっているが,ここには潮流によって浸食されたり,あるいは堆積を妨げられたために残された数多くの海釜がある。…

※「海釜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...

凍返るの用語解説を読む