生薬(しょうやく)を精製水で浸出した液剤。生薬を適当な大きさに切り、この50グラムを浸煎剤(しんせんざい)器に入れ、精製水50ミリリットルを加え、約15分間潤したのち、熱精製水を900ミリリットル注ぎ、数回かき混ぜながら5分間加熱し、冷やしたのち、布で漉(こ)して製する、と日本薬局方では規定している。生薬の有効成分に応じて、浸出水の温度、浸出時間、加熱時間、濾過(ろか)時の温度が決められ、煎剤とともに生薬類の投与法の一つである。キキョウ浸、オンジ浸、バッカク浸、セネガ浸、センナ浸などがかつては用いられたが、現在では製剤技術の進歩により、エキス剤をはじめ、顆粒(かりゅう)剤、カプセル剤などが繁用されるようになり、この種の剤形は衰退の一途をたどっている。
[幸保文治]
[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...