最新 地学事典 「浸液法」の解説
しんえきほう
浸液法
immersion method
浸液の屈折率から鉱物の屈折率を求める方法。鉱物粒子を浸液に浸し,顕微鏡下で上方ニコルを除いて観察。ベッケ線の動き(鏡筒を上方から下げるときは屈折率の高いほうから低いほうへ移動)から屈折率の大小を知る。実際には鉱物の屈折率を挟む二つの浸液を探す。この場合,光学的等方体や一軸性の通常光の屈折率ωは任意の一つの粒子の測定でよいが,異常光の屈折率εは多数の鉱物粒子(いろいろの方位)で観測し,一軸性正号ではn2の最大値,負号ではn1の最小値,二軸性では,n1, n2の最小値がそれぞれα,β最大値がβ,γ。鉱物粒子を回転できる細い針の先に接着し,偏光顕微鏡の回転ステージにのせ,浸液に浸して異方的屈折率を測るスピンドルステージ法も用いられる。
執筆者:端山 好和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

