消耗性色素(読み)しょうもうせいしきそ(英語表記)Abnutzungspigment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「消耗性色素」の意味・わかりやすい解説

消耗性色素
しょうもうせいしきそ
Abnutzungspigment

古くなって壊れたミトコンドリア小胞体などの細胞器官は,リソソーム顆粒の働きで貪食空胞(ファゴソーム)の中に取り込まれて消化されるが,このときに消化しきれずに残された色素をさす。不溶性の脂質一種で,脂褐素,リポフスチンともいう。顕微鏡褐色顆粒として細胞内に見える。生理的状態でも存在するが,栄養不良や高齢になるとともに出現することが多くなる。このような場合,臓器も萎縮して褐色に見えるので,褐色萎縮と呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android