液体天然ガス(読み)えきたいてんねんガス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「液体天然ガス」の意味・わかりやすい解説

液体天然ガス
えきたいてんねんガス

NGL,天然ガソリンとも呼ばれる。天然ガスから分離される炭化水素のうち,常温常圧で液体となるペンタン ( C5H12 ) など炭素原子5個以上の重質分の総称油田随伴ガスやガス田ガスから生産される。ガソリンと同様の透明な液体だがオクタン価が低く,ナフサ (粗製ガソリン) に近い。精製用半製品や石油化学用原料となる。硫黄分,窒素分ともに少なく,発電用燃料として原油やナフサを補完していたが,排煙脱硫装置などの公害対策が進み,使用量は激減した。石油の分類ではコンデンセートに入る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android