デジタル大辞泉 「涼しむ」の意味・読み・例文・類語 すずし・む【涼しむ/▽清しむ】 [動マ下二]1 涼しくする。「夏の極めて暑き折には枕や座をあふいで―・めて」〈伽・二十四孝〉2 心をしずめ慰める。また特に、祭事を行って神を慰める。「夜の鼓の拍子を揃へて―・め給へ」〈謡・高砂〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「涼しむ」の意味・読み・例文・類語 すずし‐・む【涼・清】 [ 1 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙① 涼しくする。[初出の実例]「されば夏の極めて暑き折には、枕や座を扇(あふ)ひですずしめて」(出典:御伽草子・二十四孝(室町末))② 心を静めさせて慰める。気持よくさせる。すがすがしくさせる。[初出の実例]「いでいでさらば歌ひ舞うて、紅梅殿をすずしめん」(出典:謡曲・輪蔵(1541頃))③ 清める。祭事を行なって神をなぐさめる。[初出の実例]「久しき代々の神かぐら、夜の鼓の拍子を揃へてすずしめ給へ、みやづこたち」(出典:謡曲・高砂(1430頃))[ 2 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 心が静まる。気分が慰む。[初出の実例]「御気も能すずしみ候はん時は」(出典:奏進法語(1492)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例