日本歴史地名大系 「深倉峡」の解説 深倉峡ふかくらきよう 福岡県:田川郡添田町深倉峡岳滅鬼(がくめき)山・障子(しようじ)ヶ岳・深倉山から流れ出す深倉川が二股(ふたまた)に至り、北流して彦山川に合流するまでの渓谷。耶馬渓(やばけい)火山に含まれ、彦山耶馬渓ともいう。新生代新第三紀に起こった英彦山の形成時に膨大な量の輝石安山岩質の火山灰や火山礫が噴出し、深倉川一帯には厚さ二〇〇メートルの深倉川デイサイト質火砕岩類が堆積している。渓谷内の溶岩は長い間に浸食されたため奇岩・奇峰が多く、姥(うば)ヶ懐(ふところ)という洞窟があり、慈母観音を祀る谷間から出る清水を飲めば母乳が出ると伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by