深倉峡(読み)ふかくらきよう

日本歴史地名大系 「深倉峡」の解説

深倉峡
ふかくらきよう

岳滅鬼がくめき山・障子しようじヶ岳・深倉山から流れ出す深倉川が二股ふたまたに至り、北流して彦山川に合流するまでの渓谷耶馬渓やばけい火山に含まれ、彦山耶馬渓ともいう。新生代新第三紀に起こった英彦山の形成時に膨大な量の輝石安山岩質の火山灰火山礫が噴出し、深倉川一帯には厚さ二〇〇メートルの深倉川デイサイト質火砕岩類が堆積している。渓谷内の溶岩は長い間に浸食されたため奇岩・奇峰が多く、うばふところという洞窟があり、慈母観音を祀る谷間から出る清水を飲めば母乳が出ると伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 うば

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む