デジタル大辞泉
「火山礫」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かざん‐れきクヮザン‥【火山礫】
- 〘 名詞 〙 火山放出物の一種。すでに固結した岩石が爆発で破壊されて不定形になった岩石片で、径二~三二ミリメートルの大きさのもの。→火山岩塊。〔英和和英地学字彙(1914)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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火山礫
かざんれき
lapilli
火山の噴火で放出された火山砕屑物のうち,直径 2~64mmのもの。ラピリlapilli(単数 lapillus)ともいう。これより小さいものは火山灰,大きいものは火山岩塊である。火山礫,火山岩塊のうち,紡錘状であったり球状であったりするなど特定の外形(構造)をもつものを火山弾,多孔質のものを軽石(浮石),スコリアと呼んで区別する。火山礫を主とする火山砕屑岩を火山礫岩(ラピリストーン),火山礫と火山灰を主とする火山砕屑岩を火山礫凝灰岩(ラピリタフ)という。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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火山礫
小さな火山性の岩片をいう[Lyell : 1835].中粒の火山砕屑物で,ウェントワースの分類では径32~4mm[Wentworth & Williams : 1932],フィッシャーの分類では64~2mmをいう[Fisher : 1960, 1961].ラテン語のlapillusは小さな石のこと.rapilliは古い名称.
火山礫
火山性の岩屑を多量に含む未固結の堆積物.これらは海洋の中の火山島や火山地域の海岸で海浜または海底の堆積物として産出する[Murrey & Renard : 1891].ウェントワースとウィリアムスは非堆積性の火山砕屑噴出物の粒度の表現にこの語を使用することに不賛成である[Wentworth & Williams : 1932].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の火山礫の言及
【火山】より
… 固結した溶岩などが破砕されて火口から放出されるものを火山砕屑物と呼ぶ。直径が64mm以上のものを火山岩塊,64mm~2mmのものを火山礫(れき),2mm以下のものを[火山灰]と呼ぶ。火山砕屑物の大部分は高温のマグマから直接由来したもので,これを本質essential物質と呼ぶ。…
※「火山礫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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