深冷処理(読み)シンレイショリ(その他表記)sub-zero treatment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「深冷処理」の意味・わかりやすい解説

深冷処理
しんれいしょり
sub-zero treatment

サブゼロ処理ともいう。高炭素鋼あるいはオーステナイト化元素を含む合金鋼に焼入れ効果を起させるために通常の熱処理後,常温以下の低温に冷却すること。これらの鋼種の Ms ~ Mf 点 (→マルテンサイト ) が常温以下にあるために,高温から焼入れしても,高温で安定なオーステナイトがそのまま残って硬化しない。それで,ドライアイスとアセトン混合液 (-50℃) ,液体空気 (-150℃) などを使って深冷する。浸炭した鋼製品,軸受鋼などに応用される。常温に焼入れたのち時間をおくとオーステナイトが安定化する現象があるので,なるべく早く深冷しなければならない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む