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液体空気 えきたいくうきliquid air

翻訳|liquid air

6件 の用語解説(液体空気の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

液体空気
えきたいくうき
liquid air

空気を 180~200気圧に加圧し,発生した熱を除去し,これを断熱膨張させると,ジュール=トムソン効果により冷却するので,これを繰返すと温度が次第に降下し,ついに空気は液化され,比重約 0.87の淡青色の液体空気が得られる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

えきたい‐くうき【液体空気】

空気を圧縮または冷却して液化したもの。わずかに青みを帯び、沸点は1気圧下でセ氏零下約190度。放置すると沸点の低い窒素が先に蒸発し、あとに酸素が多くなるため、工業的に窒素と酸素を得るのに利用している。液化空気

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

液体空気【えきたいくうき】

空気を加圧,−140℃以下の低温にして液化したもの。わずかに青みをもった流動性液体。比重約1。1気圧での沸点約−190℃。低温実験に用いられ,沸点の差を利用して酸素および窒素を得る。
→関連項目空気酸素

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世界大百科事典 第2版の解説

えきたいくうき【液体空気 liquid air】

空気を低温にして得られる液体。法規上では液化空気と呼ぶ。1895年C.P.G.R.vonリンデが空気を加圧して噴出膨張させることによって,空気自身の温度が降下するジュール=トムソン効果を用いて空気の液化に成功し,さらにG.クロードによって工業的に多量生産が可能になった。最近は,ヘリウム気体を圧縮ののち膨張させて低温をつくり,それを用いて空気を液化する空気窒素液化機が市販されている。その機械は小型で人手もほとんどかからず便利である。

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大辞林 第三版の解説

えきたいくうき【液体空気】

液化した空気。かすかに青色をおびる。加圧と断熱膨張を繰り返して得る。沸点は常圧下で約摂氏マイナス190度。比重はほぼ一。窒素・酸素・希ガス(アルゴン・キセノンなど)などの分留製造の原料。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

液体空気
えきたいくうき
liquid air

空気を液化したもの。液化空気ともいう。空気は長い間液化できないものと考えられてきたが、1894~1895年、ドイツのC・P・G・R・von・リンデおよびイギリスのハンプソンWilliam Hampson(1854―1926)により、それぞれ独立に考案された空気液化装置を使ってほとんど同時に液化された。これらの装置は、圧縮した空気の断熱膨張や、ジュールトムソン効果ジュールの実験)により温度を下げ、臨界温度以下に冷やし、同時に加圧することにより液化するようになっている。これはさらにフランスのG・クロードによって工業的に改良され大量生産ができるようになった。液体空気が大量に製造され、さらに分留により液体窒素も容易に手に入るようになって、低温の科学、高真空の科学などが発展した。さらにその分留から、ヘリウム、ネオンアルゴンクリプトンキセノンなどの希ガス元素が発見された意義も大きい。液体空気はわずかに青みを帯び、常圧下の沸点は約零下190℃、比重はほぼ1である。普通の空気が窒素と酸素との混合物であるように、液体空気も液体窒素(比重0.808)と液体酸素(比重1.141)との混合物である。両者の沸点は異なる(酸素は零下182.96℃、窒素は零下195.8℃)ので、放置すると沸点の低い液体窒素のほうが先に気体になり、液体酸素の濃度が増し、青みが増すとともに比重も大きくなる。液体空気は通常、断熱容器(デュワー瓶)中に蓄える。普通の物体をこの中に入れると、零下100℃以下に冷却されるので、液体も固体になり、固体も弾力を失ってしまう。たとえば、ゴムなどは堅くなり槌(つち)でたたけば粉砕されるし、魚なども堅く凍って落とせば割れるようになる。真空系(真空装置)の一部をこの液体空気で冷やせば、系(装置)の中に存在する凝縮性の蒸気がそこに捕捉(ほそく)されるから真空度が向上する。とくに、高真空を得る目的で拡散ポンプを使用する場合や、系の部分をくぎるのにコックを用い、その潤滑剤として真空用グリースを使う場合には、系内の高真空保持に液体空気(または液体窒素)は欠かせない。現在もっとも大きな工業的用途は、分留して窒素(アンモニア合成の原料その他)を得ることであるが、同時に酸素(各種金属製錬用、医療用その他)も得られ、また各種の希ガスも分留により得られる。液体空気は、有機化合物と混ぜると爆発することがあるので注意を要する。そのため、冷媒として現在では液体空気にかわって液体窒素が用いられる。[戸田源治郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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