日本歴史地名大系 「深原遺跡」の解説 深原遺跡ふかばるいせき 福岡県：筑紫郡那珂川町中原村深原遺跡[現在地名]那珂川町中原・松木梶原（かじわら）川東岸の標高四〇メートル前後の扇状台地先端にある。縄文時代早期から晩期の遺跡で、観音山（かんのんやま）古墳群中原（なかばる）III支群下位にあたる。昭和四八年（一九七三）に発掘調査が行われ、三―四層にかけて縄文時代早期の石組炉三二基・円形竪穴遺構一基・竪穴遺構一基・ピット状遺構一基などが発見された。石組炉は掘込みのほとんどないＡ類、擂鉢状の掘込みをもつＢ類、周壁が直角に立ち上がるＣ類とに分れる。斜面上に築かれた円形竪穴遺構は、サヌカイト製の剥片・砕片類が多量に出土したことから石器製作所跡と考えられる。楕円押型文土器（田村式）、山形文・格子目文・無文の各土器が出土した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
