深沢駅(読み)ふかさわのえき

日本歴史地名大系 「深沢駅」の解説

深沢駅
ふかさわのえき

「延喜式」に「信濃国駅馬 阿知卅疋、育良・賢錐・宮田・深沢・覚志各十疋」とあり、深沢駅は宮田みやた駅の次駅で宮田よりの道筋についてはつまびらかでなく、従って深沢の駅舎跡も決定しがたい。深沢の次駅の覚志かがし駅は筑摩の内といわれているので、深沢駅より覚志駅への道筋は善知鳥うとう(現塩尻市北小野)を越えたものと考えられている。

深沢駅跡については深沢を「みさわ」と読んで現岡谷市三沢にあてる説もあったがこれは否定され、深沢川に近いさわ松島まつしま大出おおいで上古田かみふるた下古田しもふるたなどが種々論じられているが明らかにしえない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android