混綿(読み)こんめん

精選版 日本国語大辞典 「混綿」の意味・読み・例文・類語

こん‐めん【混綿】

  1. 〘 名詞 〙 綿糸紡績工程一つ綿花繊維の毛丈(けたけ)、可紡度、色沢価格などをよく考えて、各種の綿花を混ぜ合わせること。最も廉価で最も良好な糸を得ようとする作業工法。
    1. [初出の実例]「梳綿は概ね男工にして混綿打綿は男女共に従事し」(出典:日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の混綿の言及

【紡績】より

…羊毛では各種の色に染めた繊維を混合して糸を作ることが,深みのある色を出すのに必要だとされている。一般に天然繊維と化学繊維,ポリエステルとレーヨンなど異種繊維を混ぜて紡績することを混紡と呼び,産地,格付けの異なる原綿を混ぜることを混綿と呼ぶ。(11)ほかに風綿(風で舞い積もった繊維)の除去,温湿度制御などの補助的操作もある。…

※「混綿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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