添ひ臥す(読み)ソイフス

デジタル大辞泉 「添ひ臥す」の意味・読み・例文・類語

そい‐ふ・す〔そひ‐〕【添ひ×臥す】

[動サ四]
寄り添って横になる。添い寝する。
「裳をだにもよう言はば着ぬさまにて御前に―・し」〈・二四六〉
物に寄りかかってからだを横にする。
「いみじくをかしげなる人、几帳つらに―・して」〈堤・このついで

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精選版 日本国語大辞典 「添ひ臥す」の意味・読み・例文・類語

そい‐ふ・すそひ‥【添臥・副臥】

  1. 〘 自動詞 サ行四段活用 〙
  2. 人のそばに寄りそって、ともに寝る。そいねする。
    1. [初出の実例]「ふせたてまつりて、大将やがてそひふし給ひぬ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
    2. 「身のうへも知られ給はず、そひふして、ややとおどろかし給へど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
  3. 脇息など、物に寄りかかって、からだを横にする。また、物に寄ってうつむく。からだをもたせかける。
    1. [初出の実例]「そひふしたる人あり」(出典:落窪物語(10C後)一)
    2. 「そひふしたる人は、琴の上に、かたぶきかかりて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)橋姫)

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