清元斎兵衛(3世)(読み)きよもとさいべえ[さんせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「清元斎兵衛(3世)」の意味・わかりやすい解説

清元斎兵衛(3世)
きよもとさいべえ[さんせい]

[生]?
[没]慶応3(1867)
清元節三味線方。一中節で菅野里八荻江節では荻江里八を名のる。『双六』,一中節『道成寺』などを作曲

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世界大百科事典(旧版)内の清元斎兵衛(3世)の言及

【荻江節】より

…また〈めりやす〉の影響が強い作品(《稲舟(いなぶね)》《小町》《喜撰》など)もある。幕末に今日の荻江節の基礎を作った荻江里八(3世清元斎兵衛)が出て,地歌の曲《鐘の岬》《八島(やしま)》《山姥(やまんば)》などを取り入れ,また新曲《深川八景》《松》《竹》《梅》などを加えて,長唄からの独自性を強め〈荻江節〉を完成させた(それまでは〈荻江風長唄〉とか〈荻江流長唄〉といわれた)。4世露友没後は女性演奏家によって伝承されており,河東節,一中節,宮薗節とともに〈古曲〉の一つとなっている。…

【鐘が岬】より

…《鐘の岬》。幕末のころ荻江里八(3世清元斎兵衛)が《八島》《山姥(やまんば)》などとともに荻江節に移したもの。歌詞,曲ともに地歌と同じ。…

【八島】より

…(3)荻江節。荻江里八(のちの3世清元斎兵衛)などが,(2)から移したものか。1879年,花柳流で振り付けられた。…

※「清元斎兵衛(3世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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