清水の舞台から飛ぶ(読み)きよみずのぶたいからとぶ

精選版 日本国語大辞典 「清水の舞台から飛ぶ」の意味・読み・例文・類語

きよみず【清水】 の 舞台(ぶたい)から=飛(と)ぶ[=飛(と)びおりる・=落(お)ちる]

  1. ( 切り立ったがけの上に設けられた京都清水寺観音堂舞台から、思いきって飛びおりる意から ) 死んだつもりで思いきったことをする。非常に重大な決意を固める。昔、病気をなおすためや吉凶を占うため、または、恋を成就させるために、高い所から飛びおりる風習があったという。
    1. [初出の実例]「清水の舞台(ブタイ)からとぶは、かの仏の説給ひし、堕落金剛山、念彼観音力、不能損一毛の試(こころみ)なるべし」(出典:俳諧・類船集(1676)土)
    2. 「エエ、何のコレ、清水(キヨミヅ)の舞台(ブタイ)から飛(トン)だと思て十二文か」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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