日本歴史地名大系 「清水岳・猫又山」の解説 清水岳・猫又山しようずだけ・ねこまたやま 富山県:総論黒部峡谷清水岳・猫又山後立山連峰の白馬(しろうま)岳から西、黒部川へ向けて派出した山稜上に清水岳(二六〇三メートル)・猫又山(二三〇八メートル)が並ぶ。ともに地籍は宇奈月(うなづき)町。古称は南の清水岳が乗鞍(のりくら)ヶ岳、北の猫又山が朝日(あさひ)ヶ岳であった。奥山廻役の古道は朝日ヶ岳に通じていたが、現在の黒部川から白馬岳へ登る登山道は猫又山をそれ、清水岳を通る。猫又山の一角に猫の躍り場(おどりば)と称する個所があって、昔、人を食殺した怪猫「猫又」が追手を逃れてここで踊っていたのを、加賀藩の鉄砲方が仕留めたという伝説がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by