清水脇村(読み)しみずわきむら

日本歴史地名大系 「清水脇村」の解説

清水脇村
しみずわきむら

[現在地名]日野町清田きよだ

下迫しもはさま村の北に位置し、集落は日野川支流すな川沿いに形成される。南部の丘陵上に円墳一基があり、江戸時代に刀が出土している。出水ワキ村などとも記し、地名の由来を物語るが、当地の清水を蒲生氏が茶の湯に使用したとも伝える(「蒲生旧趾考」など)。文明八年(一四七六)一二月一六日の十禅師御宮納帳(比都佐神社文書)に「三斗六升三合 清水脇 太夫」とみえる。慶長一八年(一六一三)徳川家康は公卿日野大納言輝資に当村(高二五三石八斗)を与え(東京大学史料編纂所所蔵文書)、以後、同家領で幕末に至る。慶安二年書上では田二〇四石余・畑屋敷一〇石余、永荒三七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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