国指定史跡ガイド 「清滝寺京極家墓所」の解説
きよたきでらきょうごくけぼしょ【清滝寺京極家墓所】
滋賀県米原(まいばら)市清滝にある墓地。寺地は京極氏の祖、氏信(うじのぶ)の柏原館があった場所で、清滝寺は1286年(弘安9)に氏信が建立した京極家の菩提寺である。鎌倉時代中期に近江で勢力をふるった近江源氏(おうみげんじ)の佐々木氏から分かれた京極氏の家名の由来は、氏信の宿所が京都の京極高辻(たかつじ)にあったことによる。墓域には一族の墓が存在し、上段には歴代当主の宝篋印塔(ほうきょういんとう)が18基、下段にはそれ以降の当主や分家の宝篋印塔14基と、淀殿の妹・はつをめとった京極高次(たかつぐ)の墓石などが並ぶ。境内には本堂や位牌殿、三重塔などがあって、朱塗りの三重塔は1672年(寛文12)に讃岐丸亀(さぬきまるがめ)藩主だった京極高豊(たかとよ)が建立した。1932年(昭和7)に国の史跡に指定され、2002年(平成14)に追加指定を受けた。JR東海道本線柏原駅から徒歩約20分。