渋江保(読み)しぶえ たもつ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

渋江保 しぶえ-たもつ

1857-1930 明治-大正時代の小説家,翻訳家。
安政4年7月26日生まれ。渋江抽斎(ちゅうさい)の3男。愛知中学校長,博文館勤務ののち,羽化仙史ほか三つの筆名で「月世界探険」などの怪奇・冒険小説を発表。のち宇宙霊気や動物磁気,心霊学,催眠術に関する書物の翻訳や著述にあたった。昭和5年4月7日死去。74歳。江戸出身。慶応義塾卒。本名は成善(しげよし)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

渋江保

没年:昭和5.4.7(1930)
生年:安政4.7.26(1857.9.14)
翻訳・著述家,心霊研究家。江戸本所に,渋江抽斎と五百の次男として生まれ,名を成善といった。高等師範学校,慶応義塾卒。浜松中学校教頭,愛知中学校長,慶応義塾の教師となる。明治23(1890)年より,翻訳・著述業に専念する。ウィーンの医師メスマーの動物磁気説(メスメリズム)や催眠術,心霊学に関心を抱き,スウェーデンの精神医学教授,ジョーンスツロム著『催眠術』の翻訳をはじめとして,多くの催眠術や心霊学の書物を翻訳,著述した。森鴎外が『渋江抽斎』を執筆する際には,資料を提供して助力を惜しまなかった。<著作>『人身磁力催眠術』<参考文献>森鴎外『渋江抽斎』

(川村邦光)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android