(読み)カン

デジタル大辞泉 「渙」の意味・読み・例文・類語

かん【渙】[漢字項目]

[音]カン(クヮン)(呉)(漢)
水が広がり流れるさま。氷が溶けて水が広がるさま。「渙散渙然渙発

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普及版 字通 「渙」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] カン(クヮン)
[字訓] ちる・はなれる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は奐(かん)。奐は婦人の分の象であろう。その側身形は(免)、俛・はその系統の字。渙ははげしく水の散る意。〔説文十一上に「散りてるるなり」とみえるが、自然に流れる水の状態ではない。獣子の生まれることを(たつ)といい、(達)はそのさまをいう。みな勢いづいたさまをいう語である。

[訓義]
1. ちる、勢いよくちる、とびはなれる。
2. 水が分流する、ちるように流れる、さかんに流れる。
3. 煥と通じ、あきらか、かしこい。
4. もののさかんなさま。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕渙 ミヅノサカリナルカタチ・ナガル

[熟語]
渙渥渙衍渙焉渙解渙汗渙渙渙兮・渙散渙弛渙釈渙若・渙然・渙発渙靡渙漫渙命渙落・渙爛
[下接語]
恩渙渙・散渙・判渙・渙・渙・畔渙・氷渙・風渙

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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