渡り手(読み)ワタリデ

デジタル大辞泉 「渡り手」の意味・読み・例文・類語

わたり‐で【渡り手】

渡り瀬」に同じ。
「天の川去年こぞの―移ろへば川瀬を踏むに夜そふけにける」〈・二〇一八〉

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精選版 日本国語大辞典 「渡り手」の意味・読み・例文・類語

わたり‐で【渡出・渡手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. わたりせ(渡瀬)
    1. [初出の実例]「ちはや人 宇治の渡に 和多利涅(ワタリデ)に 立てる 梓弓檀」(出典日本書紀(720)仁徳即位前・歌謡)
  3. ( 渡手 ) 囲碁で、渡りの手。
    1. [初出の実例]「月影の白いを黒いとさ夜更て〈江雲〉 かささきのはしわたり手をうつ〈西鶴〉」(出典:俳諧・虎渓の橋(1678か)賦何餠俳諧)

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