デジタル大辞泉
「白い」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しろ・い【白】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]しろ・し 〘 形容詞ク活用 〙 - ① 白色である。雪の色である。
- [初出の実例]「栲綱(たくづの)の斯路岐(シロキ)腕(ただむき)」(出典:古事記(712)上・歌謡)
- ② 衣服、紙などで、どの色にも染めてない地のままの白である。また、何も書いてない。
- [初出の実例]「あて宮の御産屋の設けて〈略〉大人、童みなしろき装束をし」(出典:宇津保物語(970‐999頃)あて宮)
- ③ 明るい。かがやいている。あざやかである。
- [初出の実例]「御火志呂久焼け」(出典:神楽歌(9C後)庭燎)
- ④ 経験にとぼしい。素人(しろうと)らしい。また、野暮(やぼ)である。
- [初出の実例]「諸分合点のゆかぬお客なれば、素(シロ)ひ事ども有べし」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)三)
- ⑤ 潔白である。無罪である。合法である。正しい。
- [初出の実例]「かのものはなにがしのかたより、しろくかいとるのよし」(出典:塵芥集(1536)六九条)
- ⑥ ( 「しろし(著)」と通じて ) 明白である。あからさまである。はっきりしている。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「素(シロ)くいはんはいかがとて哥に」(出典:浮世草子・新吉原常々草(1689)下)
- ⑦ 第二位である。階級が下である。役者評判記などで役者の位付けをした符号の一つの、白抜きの吉が黒吉より下位であるところからいう。
- [初出の実例]「黒ひ 役者評判記より出たり。吉の事也。白ひ、右同断、
の事也」(出典:洒落本・辰巳之園(1770)通言)
- ⑧ 見込みがないさまをいう、盗人仲間の隠語。〔モダン新用語辞典(1931)〕
白いの補助注記
色名で、シロシのように、上代から色名をそのまま形容詞として用いているのは、この外、アカ・アヲ・クロに限られる。
白いの派生語
しろ‐さ- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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