渡辺新田(読み)わたなべしんでん

日本歴史地名大系 「渡辺新田」の解説

渡辺新田
わたなべしんでん

[現在地名]荒川町長政ながまさ

韋駄天いだてん(現北蒲原郡中条町)の北方入出野の紀伊国いりでののきのくに・長政両新田の地先に開発された新田。近世を通じ幕府領。文化一〇年(一八一三)紀伊国・長政両新田を入手した下関しもせき(現関川村)の渡辺三左衛門は用水の修築とともに、両新田地先の萱野・秣場のうち四五町一反三畝の新開発を願出て、文政三年(一八二〇)許可を受け、鍬下は同七年までの五年間とされた(文政五年「用水路一件につき御見分願」渡辺家文書)。同八年には約七町分の植付を終えて検地を申出たが、取箇については鍬下を同一〇年まで延ばしてほしいと願出ている(「未開地鍬下延期願」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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