20世紀日本人名事典 「渡辺栄蔵」の解説 渡辺 栄蔵ワタナベ エイゾウ 昭和期の社会運動家 水俣病第1次訴訟原告団長;水俣病患者家庭相互会初代会長。 生年明治31(1898)年3月3日 没年昭和61(1986)年1月4日 出生地熊本県宇土市 経歴昭和6年より水俣に住み、漁業に従事。31年孫が水俣病に罹り、その後、一家全員が水俣病に侵される。33年8月水俣病患者家庭相互会を結成、初代会長となる。34年補償要求をかかげ、チッソ水俣工場正門前に座り込む。44年6月患者の一部はチッソを相手に熊本地裁に損害賠償請求を提訴(水俣病第1次訴訟)、その原告団長として活動。48年3月熊本地裁はチッソの過失責任を認め、患者勝訴を言い渡した。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「渡辺栄蔵」の解説 渡辺栄蔵 わたなべ-えいぞう 1898-1986 昭和時代後期の市民運動家。明治31年3月3日生まれ。昭和31年の孫の発病をはじめに一家全員が水俣病にかかる。33年水俣病患者家庭互助会初代会長。のち訴訟派の会長となり,44年熊本地裁に損害賠償請求を提訴した。昭和61年1月4日死去。87歳。熊本県出身。【格言など】今日ただいまから国家権力と闘う(裁判提起に際しての宣言) 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by