渦巻銀河(読み)ウズマキギンガ

デジタル大辞泉 「渦巻銀河」の意味・読み・例文・類語

うずまき‐ぎんが〔うづまき‐〕【渦巻(き)銀河】

形による銀河分類の一。中心部を2本の腕が取り巻いて渦状になっている形の銀河。腕の部分多く恒星からなる。普通の渦巻き型のほかに、棒渦巻き型がある。アンドロメダ銀河など。渦状かじょう銀河。渦巻き星雲。→棒渦巻き銀河

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精選版 日本国語大辞典 「渦巻銀河」の意味・読み・例文・類語

うずまき‐ぎんがうづまき‥【渦巻銀河】

  1. 〘 名詞 〙うずまきせいうん(渦巻星雲)

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百科事典マイペディア 「渦巻銀河」の意味・わかりやすい解説

渦巻銀河【うずまきぎんが】

銀河分類の一つ。恒星が密集した丸い中心核から渦巻状の腕が出て(腕の先がさらに枝分れするものも多い)いる銀河。一般には,中央部のバルジと呼ばれる楕円体状の部分と,それに重なる円盤状の部分とから成る。アンドロメダ銀河銀河系などが渦巻銀河の代表例。
→関連項目不規則銀河

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知恵蔵 「渦巻銀河」の解説

渦巻銀河

形態から見た銀河の名。渦巻銀河は、渦巻構造を持ち、恒星や星間物質が円盤状に集まっている。重力による集中力と円盤部回転による遠心力とが釣り合い、形を保つ。棒渦巻銀河は、渦巻銀河のうち中心部に棒状構造を持つもの。楕円銀河は、恒星が球ないし楕円状に集まり、内部に目立った構造を持たず、ガスをほとんど含まない。恒星が高速・無秩序に動き、飛散しようとするのを重力で引き留めて形を保つ。これらに分類できないものが不規則銀河。それ自体が不定形なものと、銀河の衝突などにより一時的に変形したものとがある。これらの他に、星の数が数十億個以下の小さな銀河が多数存在する。矮小(わいしょう)銀河と呼ばれ、局部銀河群に数十個見つかっている。通常の銀河の衛星銀河となっていることが多く、太陽系のある銀河系の周囲には十数個存在する。

(谷口義明 愛媛大学宇宙進化研究センターセンター長 / 土佐誠 東北大学教授 / 2008年)

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改訂新版 世界大百科事典 「渦巻銀河」の意味・わかりやすい解説

渦巻銀河 (うずまきぎんが)

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世界大百科事典(旧版)内の渦巻銀河の言及

【銀河】より


[分類]
 銀河の分類は,1926年にハッブルによって提唱された形態分類が基本となっているが,銀河の明るさの中央集中度に基づいたヤーキス分類などもある。ハッブルの分類ではその見かけの形によって,楕円銀河(E),渦巻銀河(S),棒渦巻銀河(SB),不規則銀河(Ir)に大別される。楕円銀河は滑らかな輝度分布をもち,際だった内部構造を示さない。…

※「渦巻銀河」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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