温度因子(読み)おんどいんし

最新 地学事典 「温度因子」の解説

おんどいんし
温度因子

temperature factor

デバイの温度因子とも。静止している原子に対する原子散乱因子f0とすると,平衡点のまわりに熱振動をしている原子に対する原子散乱因子fff0Tで与えられる。熱振動が等方的のときはTe-Bsin2θ/λ2と書くことができ,Bを等方性温度因子という。非等方性の場合はT=exp{-(h2B11k2B22l2B33+2klB23+2lhB31+2hkB12)}と書くことができ,Bijを非等方性温度因子という。θはブラッグ角,λは波長,h, k, lは回折線の指数。平衡位置からの平均二乗変位の関係がある。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

化学辞典 第2版 「温度因子」の解説

温度因子
オンドインシ
temperature factor

デバイ-ワラー(Debye-Waller)因子ともいう.結晶によるX線回折強度は,構成原子の熱振動が電子密度分布を広げるので,回折角の大きい反射ほど減衰する.このとき,静止原子に対する原子散乱因子fは実在原子では,

feMfeB(sin θ/λ)2

で置き換えられる.eM{または e-2M}を温度因子またはデバイ-ワラー因子という.MはP.J.W. Debye(デバイ)の特性温度に関係する.反射面に垂直方向の平均2乗変位をとすると,


となる.Bは温度因子に関するパラメーターであるが,これを温度因子とよぶ場合も多い.[別用語参照]X線散乱

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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