最新 地学事典 「温度-圧力経路」の解説
おんどあつりょくけいろ
温度-圧力経路
pressure- temperature path
P-T pathとも。変成岩が経験した温度・圧力条件の変化を温度-圧力座標(P-T図上)に表した経路。広域変成帯の変成作用を解析して変成条件の変化を検討する際,変成度(温度-圧力条件)の地域的・空間的変化に着目することと,個々の変成岩が経た時間的変成度変化に着目することが必要である。前者は累進変成作用と呼ばれ,多くの広域変成帯の場合,地図上に表現されるアイソグラッドを求めることにより変成分帯して温度-圧力経路に表現。これは特定の時刻(時代)における地殻の浅部から深部へ向かう地温勾配などを見積もることにも相当し,変成フィールド勾配(metamorphic field gradient; F.S.Spear et al. , 1984)とも呼ばれる。一方後者で温度−圧力変化に時間変化を加えて表現する場合には,温度-圧力-時間経路と呼ばれ,個々の変成岩の時間とともに変化した温度・圧力履歴を意味する。
執筆者:小山内 康人
参照項目:温度-圧力-時間経路
参照項目:温度-圧力-時間-変形経路
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

