湖陵町(読み)こりようちよう

日本歴史地名大系 「湖陵町」の解説

湖陵町
こりようちよう

面積:二二・二六平方キロ

出雲平野の最西端に位置し、東と北は出雲市に接する。西は日本海に面し、白砂青松の海岸が北は出雲市園の長そののなが浜から、当町の差海さしみ板津いたづ大池おいけ、南の多伎たき町へと連なり、海岸地帯の砂丘は長さ五キロ・幅一キロである。日本海は遠浅の所が多く、くにびき海水浴場として親しまれている。町域南部はゆるやかな丘陵地で、標高三〇六メートルの二ッ丸ふたつまる山をはじめとする連山が、佐田さだ町との境界をなしている。神西じんざい湖は当町と出雲市とに二分され、その周辺の沖積平野が出雲平野に続いている。町域の大部分はもとは「出雲国風土記」の神門かんど水海の湖底であり、近世初頭までに常楽寺じようらくじ川・姉谷あねだに川などにより少しずつ埋立てられ、さらに斐伊川の東流と差海川の開削により陸地化した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報