湯の華(読み)ゆのはな(英語表記)sinter deposit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

湯の華
ゆのはな
sinter deposit

湧泉の沈殿物。冷泉ではケイ質,温泉では石灰質のことが多い。前者をケイ華,後者を石灰華という。ケイ華は含水ケイ酸 SiO2nH2O で,緻密なこともあるが多くは多孔質で,皮殻状,層状などを呈する。ケイ華は次第に結晶質に変り,ついに石英にいたるといわれる。石灰華は石灰質地層を通じて湧出する温泉が温度低下,圧力減少,炭酸ガスの放出などにより沈殿した炭酸カルシウムを主成分とする。

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世界大百科事典内の湯の華の言及

【温泉華】より

…温泉水が地表に湧出し,温度や圧力が低下して大気に接し,あるいは生物の活動によって,溶存成分の一部が沈殿したもの。沸騰点に近い高温泉では無水ケイ酸を主成分とする白色のケイ華,カルシウムを主成分として含む中性泉では炭酸カルシウムよりなる石灰華,硫化水素泉では淡黄色の硫黄を主成分とする湯の華(花),台湾の北投温泉や秋田県玉川温泉では放射性物質を含む北投石(ほくとうせき)(硫酸鉛と硫酸バリウムの固溶体)など各種の温泉華がある。長年月にわたり温泉華が沈殿し続けると,大きなドーム状の噴泉塔やあるいは階段状に並ぶ温泉華の池などが形成される。…

※「湯の華」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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