翻訳|sinter
温泉湧出口付近に生じた温泉沈殿物。温泉水が地表に湧出し,温度や圧力が低下して大気に接し,あるいは生物の活動によって,溶存成分の一部が沈殿したもの。沸騰点に近い高温泉では無水ケイ酸を主成分とする白色のケイ華,カルシウムを主成分として含む中性泉では炭酸カルシウムよりなる石灰華,硫化水素泉では淡黄色の硫黄を主成分とする湯の華(花),台湾の北投温泉や秋田県玉川温泉では放射性物質を含む北投石(ほくとうせき)(硫酸鉛と硫酸バリウムの固溶体)など各種の温泉華がある。長年月にわたり温泉華が沈殿し続けると,大きなドーム状の噴泉塔やあるいは階段状に並ぶ温泉華の池などが形成される。アメリカのイェローストーン国立公園はさまざまな形の噴泉塔,温泉華の池で有名。日本では岩手県夏油(げとう)温泉の天狗の湯にある高さ20mの石灰華ドーム,石川県岩間温泉の噴泉塔が有名。硫黄を主成分とする湯の華を採集乾燥したものが,温泉地のみやげ品として売られている。
執筆者:大木 靖衛
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