湯本宿(読み)ゆもとしゆく

日本歴史地名大系 「湯本宿」の解説

湯本宿
ゆもとしゆく

[現在地名]いわき市常磐湯本町

街道宿駅で、上りは新田しんでん宿(合宿である初田宿と渡部宿の別称)、下りはたいら宿に継ぐ。御斎所ごさいしよ街道の基点の一つでもあり、小名浜おなはま湊・中之作なかのさく湊の海産物の輸送にも大きな役割を果していた。町の中央に問屋比佐家があり、仙台藩が参勤交代の際宿泊する時には本陣を名乗った。安永七年(一七七八)仙台藩の二四五名が宿泊した時には湯本宿だけでは宿泊できず、御厩みまや村・上綴かみつづら村まで利用したという(常磐湯本温泉史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android