満冏寺(読み)まんけいじ

日本歴史地名大系 「満冏寺」の解説

満冏寺
まんけいじ

[現在地名]室蘭市沢町

室蘭市街南西部、測量そくりよう山東麓の沢町さわちよう通南側に位置する浄土宗寺院。安祥山常照じようしよう院と号する。本尊阿弥陀如来。室蘭市域最古の寺院である。一八六二年(文久二年)に蝦夷三官寺の一つ浄土宗東蝦夷地ウス善光ぜんこう(現伊達市)の手により、従来モロランにあった地蔵堂を基にし幕府の許可を得て建立、初代住職には満冏が派遣された(「室蘭郡引継書類」道立文書館蔵)。満冏はウス善光寺の本寺である江戸芝増上寺の寺坊常照院の住職であったという(新室蘭市史)。近世末期にはモロラン会所から御忌回向料・盆施餓鬼会料・十月十五夜法要料を定例で受けた(「種田家資料」市立函館図書館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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