源保光(読み)みなもとのやすみつ

朝日日本歴史人物事典 「源保光」の解説

源保光

没年:長徳1.5.9(995.6.9)
生年:延長2(924)
平安中期の公卿桃園中納言と称される。従二位。醍醐天皇の皇子代明親王次男で母は右大臣藤原定方の娘。賜姓源氏。蔵人頭を経て,天禄1(970)年47歳のとき参議に任じられ,さらに中納言に進んで7年目に死去。この年は疫病が流行し,8人の公卿が他界した。火葬を嫌った保光の遺骸は,生前彼の手になった松前寺に埋葬され,のちに他の地に改葬された。妹の荘子女王は村上天皇の女御になり具平親王を生んだ。邸宅左京の一条大宮つまり大内裏と至近のところにあった桃園で,これが娘を通してその子(保光の孫)藤原行成に伝えられた。

(朧谷寿)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源保光」の解説

源保光 みなもとの-やすみつ

924-995 平安時代中期の公卿(くぎょう)。
延長2年生まれ。代明(よりあきら)親王の第2王子。母は藤原定方の娘。醍醐(だいご)源氏。天禄(てんろく)元年(970)参議となり,のち中納言,従二位。桃園中納言とよばれる。長徳元年5月9日死去。72歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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