天禄(読み)てんろく

日本の元号がわかる事典「天禄」の解説

てんろく【天禄】

日本の元号年号)。平安時代の970年から973年まで、円融(えんゆう)天皇の代の元号。前元号は安和(あんな)。次元号は天延(てんえん)。970年(安和3)3月25日改元。円融天皇即位にともない行われた(代始改元)。969年(安和2)の安和の変で左大臣源高明(たかあき)が失脚した後、冷泉(れいぜい)天皇の譲位を受け、同母弟の円融天皇が11歳で即位した。源高明の対抗勢力である藤原氏の支援によるもので、即位にともない、関白太政大臣の藤原実頼(さねより)(円融天皇の大伯父)が幼帝摂政に就任した。973年(天4)には、薬師寺金堂と東塔を残して焼失している。

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デジタル大辞泉「天禄」の解説

てん‐ろく【天×禄】

天から授かる幸福。天の恵み。
古代中国の想像上の動物。があり、鹿またはに似る。霊獣とされ、印章墓石などに刻される。天禄獣。

てんろく【天禄】[年号]

平安中期、円融天皇の時の年号。970年3月25日~973年12月20日。

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普及版 字通「天禄」の解説

【天禄】てんろく

天の恩命天与の福。〔論語、尭曰〕堯曰く、咨(ああ)、(なんぢ)、天の數(定命)、爾の(み)に在り。(まこと)に其の中を執れ。四困窮せば、天祿永くへんと。

字通「天」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典内の天禄の言及

【石人石獣】より

…南朝の石獣は後漢のものにくらべて巨大化し,彫刻的にも洗練され,仏教的な装飾文様が付け加えられている。皇帝の陵では1対の石獣を配するが,角の2本ある怪獣(天禄とよんでいる)を神道の左に置き,角が1本の怪獣(麒麟とよんでいる)を右に配する。この1対の石獣を先頭にして,その後に神道石柱1対,石碑1対を加えるのが帝陵の制度であった。…

※「天禄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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