源左衛門屋敷(読み)げんざえもんやしき

日本歴史地名大系 「源左衛門屋敷」の解説

源左衛門屋敷
げんざえもんやしき

[現在地名]江東区白河しらかわ四丁目

小名木おなぎ川とよこ(大横川)の合流点付近の町屋深川源左衛門ふかがわげんざえもん屋敷とも称した。町の北は小名木川を限り、西は海辺大工うみべだいく町、南は信濃上田藩松平(藤井)家下屋敷、東は扇橋おうぎばし町・海辺大工町。文政町方書上によると、この付近は三二町余の土地が寛永年中(一六二四―四四)新田開発されて、開発者の名から八右衛門はちえもん新田とよばれていた。延享四年(一七四七)新田内四反余の土地を町並屋敷とし、八右衛門町としたい旨を願出たところ、少々ばかりの町屋のため町名にふさわしくないと却下され、屋敷の所持者が源左衛門という者だったために、源左衛門屋敷と名付けられた。元禄八年(一六九五)検地があり、さらに東方の潰れ地となっている四畝余の地所を天明三年(一七八三)に買請けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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