源頼綱(読み)みなもとの よりつな

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源頼綱」の解説

源頼綱 みなもとの-よりつな

1024-1097 平安時代中期-後期官吏,歌人
万寿元年生まれ。源頼光の孫。下総守(しもうさのかみ),三河守。承暦(じょうりゃく)3年比叡山(ひえいざん)僧徒の強訴を鎮圧した。「六条斎院歌合」などに参加。歌は「後拾遺和歌集」などの勅撰集にある。永長2年閏(うるう)1月死去。74歳。号は多田

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の源頼綱の言及

【摂津源氏】より

…貞純親王流清和源氏の嫡流。《尊卑分脈》によれば,貞純親王の皇子源経基に満仲・満政ら数子があり,その満仲が摂津守となり,摂津国多田地方に本拠をおいて豪族的武士としての在地支配を開いた。満仲のあとは嫡子頼光が継承し,その子孫が摂津源氏を称するに至る。頼光は藤原摂関家とくに兼家・道長に臣従し,〈都の武者〉としてその武名を高めたが,その武的活動は都の治安維持の範囲を出ず,むしろ受領を歴任して巨富を蓄えた。頼光の子頼国・頼家は中級貴族として京都に生活し,頼国の子頼弘・頼資・頼実らも検非違使あるいは蔵人として京都で活躍した。…

※「源頼綱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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