溝谷神社(読み)みぞたにじんじや

日本歴史地名大系 「溝谷神社」の解説

溝谷神社
みぞたにじんじや

[現在地名]弥栄町字溝谷 ヒツギ

との村に鎮座。溝谷・外・等楽寺とうらくじ氏神祭神は新羅大明神(須佐之男命)・奈具大明神(豊受気能売命)・天照大神。「延喜式」神名帳にみえる。旧村社。

社伝によれば崇神天皇の時、丹波道主命が素盞嗚命を三宝荒神として奉斎すれば天下は泰平になるだろうとの夢告を受けて祀り、またその子新羅将軍大矢田宿禰が帰国の際暴風雨に遭い、素盞嗚命の神徳に祈って、無事に帰ることができれば新羅大明神として奉斎することを誓い、祀ったという。今でも航海の神として崇敬される。なお「三代実録」元慶元年(八七七)一二月二九日条に「授(中略)丹後国正六位上竹野神、山伎神並従五位下」とある「山伎神」は溝谷神社の古名であろうとの説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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