溶く(読み)トク

デジタル大辞泉 「溶く」の意味・読み・例文・類語

と・く【溶く/融く】

《「解く」と同語源》
[動カ五(四)]
液体に他の固形物粉末をまぜて、また、分離しているものをまぜて均質液状にする。とかす。「絵の具を―・く」「卵を―・く」
(「鎔く」「熔く」とも書く)固体に熱を加えて、液状にする。
[可能]とける
[動カ下二]と(溶)ける」の文語形
[類語]溶かす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「溶く」の意味・読み・例文・類語

と・く【溶・融】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 カ行五(四) 〙 ( 「とく(解)」と同語源 )
    1. 液体に他の液体や物質を入れてゆるめる。固形・粉末状のものに液体を加えて液状にする。溶解する。とかす。
      1. [初出の実例]「鎌倉殿御眼血をときたる如くに成て」(出典:太平記(14C後)三九)
    2. 固形のものを熱などを加えて液状にする。融解する。とかす。とろかす。
      1. [初出の実例]「袖ひぢて結びし水の凍れるを春たつ今日の風やとくらん〈紀貫之〉」(出典:古今和歌集(905‐914)春上・二)
    3. 分離しているものを混合させて、均質の液状にする。
      1. [初出の実例]「玉子の溶いたのをつけ、更にパン粉を押へつけ」(出典:児童のお弁当百種(1931)〈小林完〉五)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙とける(溶)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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