溶かす(読み)トカス

デジタル大辞泉 「溶かす」の意味・読み・例文・類語

とか・す【溶かす/解かす/融かす】

[動サ五(四)]
薬品や熱を加えて、固形物液状にする。「鉄を―・す」「バターを―・す」
固形物に液体を加えてまぜあわせる。また、まぜあわせて均一の液体にする。とく。「絵の具を―・す」「砂糖を水に―・す」
俗に、資産運用に失敗し、元本が減る。
[補説]1で、特に金属の場合は「鎔かす」「熔かす」とも書く。
[可能]とかせる
[類語]溶く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「溶かす」の意味・読み・例文・類語

とか・す【溶・解・融】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. とく(溶)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「諸種の画料は『パレット』〈略〉の上に各々溶し置き」(出典:厚生新編(1811‐39頃))
    2. 「クスリヲ ミズニ tokasz(トカス)」(出典和英語林集成初版)(1867))
  3. とく(溶)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「コウリヲ tokasz(トカス)」(出典:和英語林集成(初版)(1867))
    2. 「其親切の火に其坩堝の内で蕩(トカ)されて」(出典:露団々(1889)〈幸田露伴〉一五)
  4. うっとりした気持にさせる。
    1. [初出の実例]「楽に酔ふて無念無想の境に其心を溶(トカ)して居たのだらう」(出典:夫婦(1904)〈国木田独歩〉二)

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