溺愛(読み)デキアイ

精選版 日本国語大辞典 「溺愛」の意味・読み・例文・類語

でき‐あい【溺愛】

  1. 〘 名詞 〙 むやみにかわいがること。盲目的にかわいがること。
    1. [初出の実例]「後相国溺愛少子左大臣頼長」(出典日本詩史(1771)一)
    2. 「自分の父がどれ程葉子を溺愛してくれたかを思って見た」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)
    3. [その他の文献]〔江淹‐空青賦〕

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世界大百科事典(旧版)内の溺愛の言及

【グリーン】より

…オックスフォード大学を出て家業を継ぎながらひそかに文筆に従事。バーミンガムの労働者の生活を描いた《生きること》(1929),ロンドンの中産階級の恋愛を描いた《溺愛》(1952)などのほか《パーティ行》(1939),《愛すること》(1945)などがある。題材の範囲は広く,V.ウルフの流れを汲む心理小説的なものに風俗喜劇的な要素をもちこみ,凝った文章で〈生(せい)の状態〉そのものを伝える。…

※「溺愛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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