滅定(読み)めつじょう

精選版 日本国語大辞典 「滅定」の意味・読み・例文・類語

めつ‐じょう‥ヂャウ【滅定】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。心のはたらきがすべて滅した禅定。また、その境地。心のはたらきがなくなった無心の境地で、不還果(ふげんか)以上の聖者が心の静けさを求めるために、呼吸を止める想いを抱いて行なうもの。
    1. [初出の実例]「不滅定(メツヂャウ)、現威儀」(出典雑談集(1305)四)
    2. [その他の文献]〔維摩経‐上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android