滅法界(読み)メッポウカイ

デジタル大辞泉 「滅法界」の意味・読み・例文・類語

めっぽう‐かい〔メツポフ‐〕【滅法界】

[形動][文][ナリ]滅法」に同じ。
「―に酔いました」〈露伴五重塔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「滅法界」の意味・読み・例文・類語

めっぽう‐かいメッポフ‥【滅法界】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「めっぽう」を仏語の縁でいったものか )
    1. めっぽう(滅法)[ 一 ]
      1. [初出の実例]「京橋より枚方迄かごをかり、めっぽうかいにのぼりしが」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)大坂)
    2. やたらなこと。やみくもなこと。滅法なこと。滅法な行為
      1. [初出の実例]「此意味を弁(わきまへ)我儘気随(メッホウカイ)をはたらくと」(出典洒落本・大通禅師法語(1779))
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) =めっぽう(滅法)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「陰徳といふものは滅法界と骨のをれるものだぜ」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五)

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