滅法(読み)メッポウ

デジタル大辞泉の解説

めっ‐ぽう〔‐ポフ〕【滅法】

[名]仏語。
因縁によってじたのではないもの。無為
涅槃(ねはん)のこと。
[形動][文][ナリ]道理にはずれるさま。常識を超えているさま。
「是豈―なる間違いにあらずや」〈逍遥当世書生気質
[副]並みの程度でないさま。はなはだしく。「けんかが滅法強い」「朝方は滅法冷える」

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大辞林 第三版の解説

めっぽう【滅法】

( 名 )
〘仏〙 一切の相を寂滅し、因縁によって生じたのではない不変の真如。無為法。
( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
の意から〕
道理に合わないこと。むちゃなこと。また、そのさま。 「 -ナ奴/ヘボン」
程度がはなはだしい・こと(さま)。大層。 「十年の間稼いだら-に金が貯まらうと思ふが/塩原多助一代記 円朝
( 副 )
に同じ。 「 -暑い」 「 -強い」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

めっ‐ぽう ‥ポフ【滅法】

[1] 〘名〙
① 仏語。
(イ) 因縁の造作によるのではないもの。無為法。
※謡曲・道成寺(1516頃)「生は滅法の始め、終に寂滅をもって楽しみとす」 〔大毘婆沙論‐七〕
(ロ) 涅槃のこと。〔仏吉祥徳讚‐下〕
② (形動) 理にはずれること、不条理なほど程度がはなはだしいこと。また、そのさま。とんでもない。とほうもない。滅法彌八滅法界
※雑俳・千枚分銅(1704)「めっほうな物をかけなと秤やる」
③ (形動) (「めっぽうよい」などの略された形で) きわだってすばらしいさま。
滑稽本・客者評判記(1811)下「象駒が高麗屋はめっぽうだ、調子がいい」
[2] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) 状態や程度が、並の水準を逸脱しているさまを表わす語。はなはだしく。滅法界。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前「今朝はめっぽう寒(さぶ)いナア」

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