デジタル大辞泉
「滅法」の意味・読み・例文・類語
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めっ‐ぽう‥ポフ【滅法】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① 仏語。
- (イ) 因縁の造作によるのではないもの。無為法。
- [初出の実例]「生は滅法の始め、終に寂滅をもって楽しみとす」(出典:謡曲・道成寺(1516頃))
- [その他の文献]〔大毘婆沙論‐七〕
- (ロ) 涅槃のこと。〔仏吉祥徳讚‐下〕
- ② ( 形動 ) 理にはずれること、不条理なほど程度がはなはだしいこと。また、そのさま。とんでもない。とほうもない。滅法彌八。滅法界。
- [初出の実例]「めっほうな物をかけなと秤やる」(出典:雑俳・千枚分銅(1704))
- ③ ( 形動 ) ( 「めっぽうよい」などの略された形で ) きわだってすばらしいさま。
- [初出の実例]「象駒が高麗屋はめっぽうだ、調子がいい」(出典:滑稽本・客者評判記(1811)下)
- [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) 状態や程度が、並の水準を逸脱しているさまを表わす語。はなはだしく。滅法界。
- [初出の実例]「今朝はめっぽう寒(さぶ)いナア」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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