滋岳川人(読み)しげおかの かわひと

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「滋岳川人」の解説

滋岳川人 しげおかの-かわひと

?-874 平安時代前期の陰陽師(おんようじ)。
はじめ刀岐直(ときのあたい)といい,仁寿(にんじゅ)4年(854)陰陽権允(ごんのじょう)兼陰陽博士のとき滋岳朝臣(あそん)の氏姓をあたえられる。のち陰陽頭(かみ)となり,安芸権介(あきのごんのすけ)をかねた。貞観(じょうがん)16年5月27日死去。著作に「世要動静経」「指掌宿曜経」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の滋岳川人の言及

【陰陽道】より

…藤原良房の進出した仁明・文徳朝(833‐858)ころよりこの傾向は著しく,藤原師輔は《九条殿遺誡》《九条年中行事》を著して多くの陰陽道的禁忌や作法を明示し,宇多天皇も《周易》に詳しかった。かくて滋岳川人(しげおかのかわひと),弓削是雄(ゆげのこれお)ら名人が輩出し,川人は多数の著作をのこし日本における陰陽道の基礎をつくった。平安中期に出た三善清行も易に通じ,辛酉の歳には革命,甲子の歳には革令があるとの中国の讖緯説(しんいせつ)(周期的予言説)をひいて改元を上奏し,年号を延喜とした。…

※「滋岳川人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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