滝川原村(読み)たきがわらむら

日本歴史地名大系 「滝川原村」の解説

滝川原村
たきがわらむら

[現在地名]有田市宮原みやはら町滝川原

滝村の南部有田川北岸にあり、「続風土記」に「村名は滝村の川原の義なるへし」とある。名称の示すとおり滝村からの出村と思われるが、慶長検地高目録に滝川原村として村高七三四石余、小物成九斗八合が記され、慶長検地時には村高はすでに親村をしのいでいた。室町時代後期には有田川沿いの肥沃な土地を耕地に開墾していたからであろう。家数二〇四、人数九二七(続風土記)。宮原組に所属。

元禄一一年(一六九八)の有田郡蜜柑組仲間二三組のなかに「滝川原村甚四郎、八左衛門、右衛門兵衛、仁右衛門」、正徳四年(一七一四)の同組仲間二六組のなかに「滝川原村二組」とある(紀州蜜柑根元記)


滝川原村
たきかわらむら

[現在地名]糸魚川市滝川原

はや川左岸にあり、日光寺につこうじ村の南東にあたる。正保国絵図に滝川原村と記される。延宝五年(一六七七)の村々高付之帳によれば地高五石八斗余・山高二斗余、百姓三名が早川谷大肝煎の支配下で、うち二名は他村からの入作と思われる(糸魚川市史)。同七年の越州四郡高帳では高八七石九斗余・同所改出高二石三斗余である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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