漁業無線(読み)ぎょぎょうむせん(英語表記)fisheries radio operation

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

漁業無線
ぎょぎょうむせん
fisheries radio operation

漁船の航行や操業の安全を図り、操業能率の向上に寄与する目的で行う無線通信。漁場の気象、海象、操業状況を伝え、操業上の打合せなどを行う。漁業用海岸局漁船の船舶局とによって運用され、海岸局と船舶局の相互間の通信を無線電信および無線電話によって行う。漁業用海岸局は漁協(漁業協同組合)または無線漁協(無線漁業協同組合)、国または都道府県、社団法人などによって運営されているが、漁協または無線漁協が運営するものがもっとも多い。1980年代後半から、小規模の無線電話による海岸局が増加し、遠距離通信のための海岸局は減少傾向がみられる。漁業用海岸局が取り扱う漁業通信は無料であるが、有料の公衆通信を取り扱うために日本電信電話会社(NTT)と委託契約をしている海岸局もある。船舶局のほとんどは超短波無線電話を使用している。また、20トン以下の小型漁船による船舶局が増加し、小型漁船の操業能率の向上、海難防止に貢献している。総トン数100トン以上の漁船には原則として船舶安全法で無線電信の装備が要求される。[嶋村哲哉・添田秀男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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