漏刻博士(読み)ロウコクハカセ

デジタル大辞泉 「漏刻博士」の意味・読み・例文・類語

ろうこく‐はかせ【漏刻博士】

律令制で、陰陽寮おんようりょうに属した職員の一。時守ときもり守辰丁)を指揮して漏刻の目盛りを見、時刻を知らせることをつかさどった。ときづかさ。ときもりのはかせ。

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精選版 日本国語大辞典 「漏刻博士」の意味・読み・例文・類語

ろうこく‐はかせ【漏刻博士・漏剋博士】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、中務省配下の陰陽寮に属し、時守(ときもり)を率いて、時刻の計測報知をつかさどるもの。定員二名。従七位下相当官。時守の博士。漏刻。〔令義解(718)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「漏刻博士」の意味・わかりやすい解説

漏刻博士
ろうこくはかせ

「ときもりのはかせ」「ときもりづかさ」ともいう。律令制で時刻を知らせる官吏中務省陰陽寮所属の従七位下相当官。正官,権官各1名がおかれた。守辰丁 (しゅしんてい,ときもり) 20人を率い,漏刻を調べて鐘や太鼓で時刻を報じた。平安時代中期以降すたれた。

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